淡路やさしいツアー2016 – 淡路やさしいツアー

淡路やさしいツアーを開催します

淡路島モンキーセンターが設立されて49年
ずっとこの目で見続けてきたからこそ分かる
サルのこと・里海のこと・限界集落のこと
これから思い描く未来のこと
そんな想いをカタチにしてあなたに伝えていきます。

日時

2016年5月14日
（土曜日）
10：30～15：00

参加費

初回モニター価格
1人2,500円
（昼食は持参ください）

特典

地元（畑田組）の日本ミツバチ純粋生はちみつのお土産付
（試食用を後日郵送いたします）

参加申し込み

淡路島モンキーセンター（電話：0799-29-0112）までお電話いただき、以下の情報をお伝え下さい。①代表者氏名 ②年齢 ③メールアドレス ④電話番号 ⑤住所 ⑥参加者全員の氏名と年齢

チラシの入手

チラシ（pdf）をクリックするとダウンロードできます。
お知り合いの方にも、ぜひお声かけ下さい。

当日のスケジュール

10:30 淡路島モンキーセンター集合

10:45 やさしいサルのすべてを知ろう
①こんなにやさしい！淡路のニホンザル~最新サイエンス解説~
②サルのやさしさ実験に参加してみよう

12:45 昼食（せっかくなのでやさしいお弁当をご持参ください。レストラン ”ちゃりこ” にて、名物淡路島カレーを召し上がって頂くこともできます）

13:00 午後は里海でやさしい時間を過ごそう
①畑田組散策：里海を臨む静かな集落をまわります
②畑田組の日本ミツバチの紹介：養蜂家スティーブンさんがやさしい日本ミツバチと養蜂の魅力を語ります

15:00 やさしい気持ちになって解散します

メンバー

以下のメンバーがツアーをサポートします

延原利和【主催】

淡路島モンキーセンター所長

淡路島のやさしいおサルと、やさい里海を堪能してください。

Stephen Wheeler 【講演】（ウィラー・スティーブン）

養蜂家

淡路島地域で日本古来から生息している日本蜜蜂の養蜂をしています。

山田一憲【講演】

大阪大学人間科学部
比較行動学研究室

淡路島のニホンザルは、学術的にとても興味深い特徴を持っています。いま多くの研究者の注目が集まっています。

延原直樹【主催】

上灘里山里海再生委員会
農Cafe【八十八屋】

洲本でCafe 八十八屋を経営しながら、故郷の上灘地区の里山や里海の再生にむけて活動しています。

鈴木克哉【協力】

特定非営利活動法人　里地里山問題研究所（さともん）代表

人口減少・高齢化する農村の獣害対策の支援を通じて、地域に存在する豊かで美味しい「里の恵み（里もん）」をさまざまな人で共に守り、わかちあい、継承するネットワークづくりを目指しています。

延原所長のここがおすすめ！

①知ってました？淡路島のニホンザルって他のサルよりやさしいんです。
②行動研究から淡路のサルのやさしさを発見した大阪大学の山田さんの特別講義があります。現場で専門家の解説が直接聞ける機会はめったにありません。山田さんは、一般の方にも非常にわかりやすく、面白く解説してくれる、やさしい研究者です。
③実際に野外実験に参加して、淡路のサルのやさしさを体験できます！
④石垣の残る「畑田組」で散策し、里海に流れるやさしい時間を体感できます。
⑤日本ミツバチを使って養蜂をしているスティーブンさんが、気性のやさしい日本ミツバチの魅力と、畑田組で養蜂をすることの利点を解説してくれます。体にも心にもやさしい畑田組でしか採取できない絶品日本ミツバチ純粋生はちみつ（試食用）のお土産付きです！（後日郵送となります）
⑤春の里海でやさしいサルとやさしい時間を過ごせば、気分もリフレッシュ！明日からもっとやさしい自分に生まれ変われます！
（延原利和）

畑田組とは

モンキーセンターと同地区にある隠れ家のような小さい集落です。

海岸線の道路から狭くて急な坂を登ると、昔ながらの狭い田舎道と、集落が生まれた頃に積まれた古い石垣の合間に家が寄り添っています。
少し高い場所まで登ると、集落が見渡せ、その向こうに丸い水平線を望むことがことができる、山と海に囲まれた場所です。

近年は急速に過疎化が進み、里山の維持が厳しくなりつつありますが、淡路島の、この自然の景観を保つための活動を始めたところです。

当日は、集落の美ポイントを巡りながら、週末のひとときののんびりとした時間を一緒に過ごしてみませんか。

日本一「やさしくなれる」淡路モンキーセンター：ボスの資格とは？

ボスサルは、体が大きく、力で群れを統率しているというイメージを持っていませんか？淡路島では、必ずしもそうではありません。力ではなく優しさで群れをまとめ、群れのなかまから人気と信頼を得ることが、ボスザルの条件となることがあります。 15年間にわたって、ボスザルをつとめたマッキー（7代目）はまさに優しさで群れをまとめたボスでした。マッキーは弱い子ザルや、体の不自由なサルの面倒をよくみていました。山を移動する時も、彼らがついてこられるように移動スピードを落としたり、行動範囲を以前より狭くしたりしていました。序列関係が厳しいニホンザルの社会の中で、マッキーには、かばう、許す、助け合うといった優しさがあり、弱いサルが群れの一員として暮らしていけるような配慮をしていました。現在のボスは9代目のアサツユです。アサツユは就任当初、落ち着きがなく心配していましたが、ある日、母ザルからの世話が受けられなくなって衰弱した子ザルの面倒をみはじめました。アサツユも優しく信頼されるボスとなって、群れの中で暮らしています。
（延原利和）

里山・里海とは

人の手が入ることによって守られてきた自然環境のことを里山と言います。
上灘地区の豊かな里山から流れ出る河川水には豊富な栄養が含まれており、豊かな海をつくっておりました。アワビ、ウニ、サザエ、アジ、タイなど、多くの魚介類が住んでいた綺麗な海。それを私たちは里山から作られた里海と呼んでいます。
近年、畑田組を含む上灘地区ではかつて保たれてきた生態系がここ数十年で崩れてきています。
・シカによる被害
・土砂崩れ
・磯焼け現象
以上の問題の根本は人口減少による里山の衰退に起因していると予想されます。
山の択伐・間伐により、シカやイノシシの居場所をつくり、保水力・栄養ともに豊かな土壌をつくる「里山再生」こそが、上灘地区の生態系を元に戻すもっとも有効な手段だと思います。
（延原直樹）

おさるの専門家から

淡路島のニホンザルは、他の地域のニホンザルと大きく異なる特徴を持っています。それは「やさしさ」です。（専門的には「寛容性」と言います）。とっても興味深い特徴を持ったサルたちなので、いま多くの研究者の注目を集めています。淡路のサルの特徴を「やさしく」説明したあと、一緒にサルを観察したり、実験したりしながら、淡路のサルのやさしさを体験してもらいたいと思います。通常のお客さんには提供していない特別プログラムです。
（山田一憲）

里山里海再生委員会とは

地元の畑田組町内会と連結をとり、あわじＦＡＮクラブの支援のもと、上灘地区を甦らせる方法を考え、上灘里山里海再生委員会を立ち上げました。択伐した木の活用方法（後片付け）として、古くから上灘地区でもおこなわれてきた「木炭づくり」を試験的に実施しています。
将来的には、野生動物の生態系から学ぶ環境、社会教育学習の場をつくり、実際体験を通じて、人と自然の良質な関係づくりを学んでもらえる場を提供していきたいと考えています。
委員会メンバー
・畑田組町内会
・地元出身の有志
・NPO法人あわじFANクラブ
・淡路島モンキーセンター

上灘里山里海再生委員会は、「あわじ環境未来島構想」の後援のもと、活動しております。
（延原直樹）