MONKEYCENTER

野生ザルの王国 淡路島モンキーセンター

朝日新聞掲載

2009年09月25日

「ボスザル 愛こそ力」「捨て子を介抱・毛繕い」

9代目ボスのアサツユ(20歳。オス)が衰弱した子ザルを親代わりに介抱している姿が観察された。アサツユは弱いサルにも優しく、群れで人気がある。

専門家は、ニホンザルの慣用性を解明する重要な手がかりとして注目している。

子ザルは7月30日生まれのオス。母ザルが面倒をみなくなったため、十分に餌を食べることができず、歩けないほど弱っていた。 9月8日、アサツユがこの子ザルを抱いて柏原山(標高569㍍)からセンターに下りてきた。子ザルを抱き続け、毛繕いをして介抱していたが、13日に再び群れがセンターに現れたとき、子ザルは見あたらなかった。山中で死んだとみられる。

研究者の間では、淡路島のニホンザルは温厚な性格で知られる。 アサツユは昨年6月、弱いものいじめを繰り返して群れの信頼を失った8代目ボスに代わって昇格し、約230匹の群れを率いている。「人望」があり、「政権」は安定しているという。